2018年4月4日
シンガポール、救急医療施設を新設、総合病院で起工式
シンガポール総合病院(SGH)で4月3日、救急医療棟の起工式が行われた。12階建て施設で、2023年に完工の予定。
現在の救急医療施設が手狭になったためで、床面積は現在の4倍になる。病床数も現在(67床)の2倍になる。主要棟と接続し、また建設予定のオートラム・コミュニティー病院とも接続される。この結果、患者の移動時間が短縮されるという。
隔離室、汚染除去室も整備されるため、流行病の発生や、多数の人が有害物質にさらされるといった出来事にも対処できるという。
緊急医療に対する需要は特に65歳以上の高齢者で増加している。昨年、救急医療を受けた患者の3分の1は65歳以上の高齢者だった。10年前は25%だった。
現在の救急医療施設は40年前の建設で、1日300~400人の患者を受け入れている。待ち時間が長いのが課題で、落下事故の祖母に付き添ってきたシンシア・リムさんは「救急処置は良かったが、医師を待つまでの時間が大変だった。痛みのある患者には大変な苦痛だ」と語った。