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経済

2018年4月5日

独テュフズードがシンガポール本部ビルを着工、本社以外で初の不動産投資

第3者検査・認証機関のドイツ系テュフズードが4月4日、ジュロンの国際ビジネスパークでシンガポール本部ビル(8階建て)を着工した。投資額は1億Sドル(約81億1,200万円)で、ミュンヘン本社以外の地における大型不動産投資は初めて。開放感のある事務所、微生物・化学品検査ラボ、デジタルサービス研究センターなどを整備する。

 

テュフズードはシンガポールで12年前に、規格・生産性・革新庁(SPRING)付属機関のPSBを買収。テュフズードPSBとして活動してきた。

 

スマート社会の実現を目指すシンガポール政府の計画を技術開発、人材育成面で支援する方針を表明しており、昨年は家庭における高齢者向け介護ソリューションを試験するプロジェクトを開始した。シンガポール業務の職員数は600人で、2020年までには700人体制にする。

 

起工式には経済開発庁(EDB)のチュン・カイフォン代表が出席した。EDBはテュフズードの協力を得て、企業の業務転換を後押しする計画を開発している。

 

テュフズード幹部によると、シンガポールでは新技術やアイデアを実際のプロジェクトで試験できるという、技術革新に有用な環境があるため、本部ビル建設を決めたという。

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