2018年4月6日
海上にソーラーファーム、シンガポール国立大学の研究所が着手へ
シンガポール周囲の海上に太陽光パネルを多数浮かべた「ソーラーパネル島」がいずれ実現する見通しだ。シンガポール国立大学(NUS)付属シンガポール太陽エネルギー研究所(Seris)は4月5日、創設10周年行事でソーラーパネル島を含む3つのプロジェクトに着手すると発表した。生産した電力は近隣工業団地や居住区に提供する。
水上ソーラーパネルは政府主導でテンゲー貯水池に設置されており、ほかの貯水池でも実施の予定だ。施設はSeris、公益事業庁(PUB)、経済開発庁(EDB)が運営している。
Serisは南洋理工大学(NTU)および国家研究財団の高度研究・技術エンタープライズキャンパスと協力して、発電効率の高いソーラーセルを開発する。発電効率の世界最高は26.6%で、Serisは30%を目指す。同キャンパスには世界各国の有力大学の研究センターが入居している。
3つ目のプロジェクトではSerisは建物に組み込むことのできる、安価で効率の高いソーラーパネルを開発する。国土面積が狭いことに対処する。
行事に招かれたテオ・チーヒアン副首相は、太陽光エネルギーは現時点で最善の代替エネルギーだと述べた。世界的にも再生可能エネルギーへのシフトが起きているという。