2018年4月9日
シンガポール、一帯一路沿いの第3国で事業機会模索、中国と覚書
リー・シェンロン首相の中国実務訪問に合わせ、両国は4月8日、中国のイニシアチブになる一帯一路計画沿いの第3国で、両国企業の協力を推進するための覚書を交わした。釣魚台国賓館で行われた署名式にはローレンス・ウォン国家開発相と国家発展改革委員会(NDRC)の張勇副主任が当たった。
覚書に基づき、シンガポール通産省、エンタープライズ・シンガポールとNDRCは作業班を設け、両国企業にとり関心のある経済部門、市場を探り、ビジネスマッチングやフォーラムを通じ、一帯一路計画に沿った第3国における企業同士の協力を促進する。署名式にはリー・シェンロン首相と李克強首相が立ち会った。
リー首相は海南島で開催されるボアオ・アジア・フォーラムの会議に出席する。その際、習近平国家主席と面会する。同フォーラムはダボス会議を主催する世界経済フォーラムにならい、アジア版を目指して、中国政府の全面的支援を受け設立された非営利組織。
リー首相は上海も訪問し、習主席に近い李強・上海市委員会書記と会談する。DBS銀行が主宰するアジア・インサイト会議に来賓として出席する。