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経済

2018年4月30日

シンガポール、年内の民間住宅売り出し、1万4千戸の予想

不動産仲介のリスト・サザビーズ・インターナショナル・リアルティー・シンガポールは、第2四半期以降、年内に最多1万4,200戸の新築民間住宅が売り出されるとの見通しを示した。市場にはこれだけの戸数を消化するだけの資金力があるという。

 

サザビーズは国有宅地入札と、コンドミニアムなど区分所有権の集合住宅の一括売却取引を調べた。国有地は建設計画が承認されるまで9~12カ月、一括売却用地は同15〜18カ月かかるとの想定に基づき、2016年中頃から昨年8月までの間に不動産開発業者が購入した土地29区画で、年内に住宅の売り出しが行われる可能性があるとした。

 

予想される売り出し戸数は1万4,200戸で、6区画は中心街にある。13区画は中心街の外縁部、残りの10区画は郊外にある。

 

売り出し戸数として多めだが、同様の状況は以前もあり、米国発のサブプライム危機後の2009年~11年の3年間は、年平均1万5,400戸の民間住宅が売り出された。

 

開発業者が抱える住宅在庫(売れ残り、および建設計画は承認されたが売り出し前の物件)は3万5,000戸あったが、昨年の市況回復で年末までに1万8,900戸まで減少した。

 

サザビーズは、通常の需要に加え、一括売却で住宅を処分した世帯からの購入需要も見込め、1万4,200戸の新規供給を市場は消化できるとみている。

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