2018年5月7日
シンガポール、音楽の販売額が4年連続で増加、CD販売は減少
音楽の販売額が増加している。販売をけん引しているのは音楽ストリーミング配信のスポティファイとアップルミュージックで、レコード業界の団体である国際レコード・ビデオ製作者連盟(IFPI)によると、昨年のシンガポールでの売り上げは1,577万Sドル(約12億8,900万円)だった。
有料定期購読、ビデオストリーミング、著作物実演からの代金徴収を含めた昨年の音楽販売額は前年比30%増の計2,790万Sドル(約22億7,800万円)で、2014年から4年連続の増加だ。13年までは音楽業界は海賊版に悩まされ、赤字が4年続いたが、14年にデジタル部門の売り上げ増で黒字に転換した。
それでも現在の音楽市場は過去最高だった1993年(1億1,870万Sドル(約97億円))の4分の1。
音楽購入ではストリーミング利用が増えており、音楽の「所有」は減少傾向にある。CDなど物理的音楽媒体の販売額は前年の半分の約53万Sドル(約4,300万円)で、音楽ダウンロードは25%減の160万Sドル(約1億3,000万円)だった。レコード販売は9.7%の増加だったが、額は5万5,000Sドル(約450万円)と市場規模は小さい。