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社会

2018年6月11日

シンガポールの生活費の高さは1位でない、所得税率を勘案

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の調査では、シンガポールは世界で最も生活費が高いとされるが、個人所得税率を考慮すると、順位は下がる。

 

企業サービスのソブリン・グループによると、高所得者の生活費でシンガポールは11位の高さ。アジアで最も高いのはソウルで6位。

 

平均的所得者の生活費の高さではシンガポールは13位。アジアでシンガポールより高いのは東京(9位)、大阪(10位)、ソウル(12位)。

 

高所得者、平均的所得者の生活費ランキングで1~3位はコペンハーゲン、パリ、テルアビブ。

 

EIUでは、都市におけるモノ・サービスの価格を調べ、それを単純比較している。ソブリン・グループは、これらのモノ・サービスを購入するに必要な納税後の所得をみた。

 

ロサンゼルスではジンの価格が10米ドル(約1,100円)、個人所得税が50%として、ジンを購入するには20米ドルの収入が必要だ。

 

ケイマン諸島で同じジンが15米ドルとして、所得税はかからないため15米ドルの収入でジンを購入できる。この結果、ジンはロサンゼルスよりケイマン諸島の方が安いことになる。

 

ソブリン・グループは高額所得者の生活費を算出する際、所得税の最高税率を収入に乗じる方法をとった。平均的所得者の生活費を計算する際には、所得税率と社会保障基金への拠出を考慮した。

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