2018年6月12日
シンガポール、技術専門校と国防技術庁がサイバーセキュリティーで提携強化
サイバーセキュリティーの能力強化のため、国防科学技術庁(DSTA)は、技術専門校のポリテクニックとカリキュラム開発面での協力を強化する。オン・イエクン教育相が6月11日、サイバーセキュリティー競技会の表彰式で明らかにした。
DSTAは武器調達、国防技術開発を任務とする政府機関。サイバーセキュリティーに関心を持ってもらうため、ジュニアカレッジや、集中プログラムを実施している学校の学生を対象に、ハッキングに対処する技術を教える3週間のオンライン「キャンプ」を提供している。
キャンプ終了後は競技会で、今年は500人が参加した。またDSTAは初めて6カ国から7チームを招待した。し烈な競争を勝ち抜く技術を身に付けさせるのが狙い。
キャンプ実行責任者のタン・アートゥアン氏によれば、今年の課題の1つはドローンシステムの無効化。大会で優勝すると兵役の際、サイバー要員として働くことができる。
オン大臣によると、高等教育機関でコンピューター関連課程を履修する学生が増えており、大学では過去2年間に20%ほど増加した。8月から始まる新学期で、シンガポール国立大学(NUS)では900人の新入生が履修する見込みだ。