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社会

2018年6月25日

シンガポールMRT、車いすでも改札機スイスイ通過、近距離通信技術を活用

MRT(地下鉄・高架鉄道)で6月22日、身障者など車いす利用者でも自動改札機をスムーズに通過できるシステムの試験運用が始まった。

 

実施駅は、ベドック、ケンバンガン、レッドヒル、ティオン・バルー。利用できるのは陸運庁(LTA)が選んだ車いすを利用の通勤者22人と、LTA職員28人。

 

交通系ICカードのイージーリンクカードの場合、カードを読み取り機にタッチする必要があるが、試験しているシステムはブルートゥース(近距離通信)技術を利用しており、利用者はカードをポケットやバッグに入れたまま、専用改札機を通過できる。改札機の幅は90センチと広くとった。

 

試験運用は11月22日までで、システムの能力、効率性を測定する。費用面の課題もあり、全ての駅に設置するかは未定。バスの料金支払いでもこのシステムを試験導入する。

 

電動車いすを利用しているロハイザド・ロスランさんは「カードをタッチした後、開いたゲートが閉まる前に素早く車いすを移動しなければならず、ゲートが閉まり衝突したこともある」と語った。このため妻にカードのタッチを頼ることが多かったという。

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