2018年7月4日
シンガポール・ニュースサイトのアジアワン、mm2が主体となって運営
オンラインニュースサイトで23年の歴史があるアジアワンの運営主体が変わる。これまでシンガポール・プレス・ホールディングスが運営してきたが、今後はmm2アジアとSPHの合弁会社が運営に当たり、ライフスタイル、娯楽面のコンテンツを増やす。SPHは報道の分野で印刷媒体を事実上独占している政府系企業。
合弁会社はアジアワン・オンラインで、mm2が51%、SPHが49%出資する。mm2は映像制作会社で、テレビ番組、オンラインコンテンツなどを製作している。
mm2のチャン・ロンジョン最高経営責任者(CEO)は「わが社のDNAをアジアワンに注入し、ライフスタイル、娯楽に焦点を当てたコンテンツを創造したい」と語った。
SPHのアンソニー・タン副CEOは「アジアワンは視聴者を増やす段階を迎えた。ライフスタイル、娯楽の内容が増えることで訴求力が増し、モバイル領域での新技術の採用と相まって、視聴者だけでなく広告主にもプラスとなる」と期待を表明した。
新会社のCEOはmm2出身のスージー・ワン氏。政府系テレビ局メディアコープで製作・配信部門の幹部だったことがある。
アジアワンの創設は1995年で、シンガポール、マレーシア、域内の社会ニュース、話題を主に扱っている。