2018年7月27日
手数料無料の配車アプリ、韓国系MVLが提供開始
シンガポールを拠点とするスタートアップ、MVLファウンデーションが7月26日、配車アプリ「TADA」の提供を開始すると発表した。分散型ネットワーク(ブロックチェーン)技術とデジタル硬貨を利用したアプリケーションで、運転手から手数料を徴収しないのが特徴。
社名は、大衆向け車両の元帳方式管理を意味する「マス・ビークル・レッジャー」の頭文字からとった。運転手、乗客、自動車メーカー・販売業者、修理工場、自動車保険業者など自動車に関連する産業の利害関係者をつなぐ「産業生態系」だ。
すべての乗車情報がデータベースに集約され、車両の移動が追跡・蓄積され、関係者の利用に供される。
運転手は客を乗せるとMVLポイントを得る。利用客は利用の感想を書き込むことでポイントを得る。ポイントはMVLのデジタル硬貨に交換でき、仮想通貨交換所で現金化できる。またガソリン購入、自動車修理やレンタルなど生態系参加者への支払いに利用できる。
運賃をクレジットカードで支払った場合、MVLは3.4%を徴収し、プラットフォーム維持に充当する。現金での支払からは徴収しない。
MVLは、運転手、乗客情報を保険会社やレンタカー会社に売ることで収入を得る。TADA(タジャ)は韓国語で「乗ろうよ」の意味。これまでに2,000人の運転手が加入した。MVL創設者は韓国出身のケイ・ウー氏。