2018年8月15日
シンガポール、金利上昇で住宅ローン金利も改定、家計にジワリ
銀行間金利が上昇しており、変動金利の住宅ローンの金利も引き上げられ、金利返済負担が増加している。
住宅ローンの基準として利用される3カ月物シンガポール銀行間取引金利(SIBOR)は1.64%と2008年9月の水準まで上昇した。昨年末との比較では0.5ポイントの上昇だ。
地場3大銀行およびスタンダード・チャータード銀行は住宅ローンを取り入れている顧客に、金利引き上げの通知書を送付した。
SIBOR連動型ローンと、定期預金利子連動型ローンの2種が金利引き上げの対象で、DBS銀行からローンの提供を受けた女性の場合、毎月の返済額は1万518Sドル(約85万円)になる。4月の返済額より12 S 多いだけだが、1月の返済額との比較では378Sドル(約3万500円)の増加だ。
1月の金利は1.863%だったが、現在は2.271%。SIBOR連動型のため2回の引き上げとなった。定期預金利子連動型ローンの場合、引き上げは1回で、ほかの銀行もこれは同じ。
定期預金利子連動型ローンのパイオニアはDBSで、14年の導入以降、10人の客のうち9人はこの方式のローンを組んだ。