2018年8月23日
SIAがアリババと包括的提携、斬新なツアーを提案
シンガポール航空(SIA)と中国の電子商取引大手アリババ・グループは8月21日、包括的提携で合意し、覚書を杭州のアリババ本部で交わした。チケット販売、マーケティング、物流など多くの領域で協力する。SIAはアリババの電子商取引プラットフォームを利用している6億人のモバイルユーザーへの売り込みが可能になる。
SIAはアリババのクラウドコンピューティング部門とは、ウェブホスティング、会員管理でアリババのネットワークをどう利用できるかを探る。
アリババの物流部門との提携では、中国内では24時間以内、世界各地へは72時間以内の宅配を実現する物流ネットワーク構築をSIAは支援する。
SIAはアリババが持つ消費者行動に関する知識、洞察から、中国人旅行者のニーズに関する理解を深め、斬新な旅行ツアーを提案する。
ロイヤルティー・プログラムでは、アリババの旅行サイトとSIAのロイヤルティー・プログラムの加入者は互いに相手のプログラムの優遇措置を受けられる。
中国は巨大旅行市場で、昨年は1億3,100万人が外国を旅行した。この先年5%のペースで増加し、2020年は1億5,700万人が外国を旅行すると予想されている。
シンガポールは中国人に人気の目的地で、昨年は320万人がシンガポールを訪問した。国別で最多だ。