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社会

2018年9月7日

シンガポール最大の歓楽街セント・ジェームズ閉鎖、パーティーはおしまい

シンガポール最大規模の歓楽街、セント・ジェームズ・パワー・ステーションが9月1日、営業最終日を迎えた。賃貸契約が切れたためで、セント・ジェームズのゴードン・フー社長によれば、原状回復の上、10月に持ち主の政府系メープルツリーに返却する。

 

建物は1920年に建造された赤レンガの元石炭火力発電所で、夜の娯楽ビジネスのベテラン、デニス・フー氏が2006年、賃借権を得て、小売業者のFJベンジャミンと合弁を組み、娯楽施設に改装した。

 

延べ床面積は約6,000平方メートルで、台湾発のポップミュージック「マンドポップ」のクラブ、ダンスクラブのパワーハウスなど11のコンセプトの店を開業した。

 

デニス・フー氏によれば、最盛期には週末に1万5,000~2万人の客が訪れたという。しかし景気後退で客足が落ち、またセントーサ・ゲートウエー・トンネルの建設工事の影響も受けた。デニス氏は2014年、経営を息子のゴードン氏に引き継いだ。

 

ここ数年は、酔客同士の喧嘩などもめごとのよくおこる場所とのイメージが強まり、昨年3月には35歳の男性が4人の男に殺害される事件も起きた。

 

シンガポール・ナイトライフ事業協会のジョセフ・オン会長は「セント・ジェームズのコンセプトは異彩を放ち、シンガポールは退屈な街とのイメージの払しょくに貢献した」と語った。

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