2018年10月11日
シンガポール、チャンギ・イースト開発、来年から本格化
チャンギ空港に隣接する、現在の空港とほぼ同じ面積の開発用地「チャンギ・イースト」で来年、空港拡張のための本格工事が開始される。
最初に実施されるのはトンネル工事。第5ターミナルと同衛星ターミナル、第3滑走路などが建設される。第5ターミナルの着工は2020年。工事最盛期には2万人が建設作業にかかわる予定だ。
推進母体は空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)で、労働者と用地の安全を守るため複数の措置を導入した。
既に設置したのが、敷地と外部との人、車両の往来を監視するための検問所だ。飛行場に入る作業員には応答機を携行させる。システムには仮想フェンスがプログラミングされており、作業員がフェンスを越え立ち入り禁止区域に入った場合、警報が現場管理者に通知される仕組みだ。
敷地内には監視カメラを張り巡らせ、指令センターから作業員の動きをデジタル地図上で把握する。現場監督が着用するスマート眼鏡から送られてくるリアルタイムの動画が、監視カメラの目の届かないところを補う。
チャンギ・イースト開発は空港開業以来の、将来を見据えた大事業で、第5ターミナルの旅客処理能力は年間5,000万人。昨年の空港利用客は6,220万人だった。