2018年10月25日
シングテル、アフリカ携帯電話2位のエアテルに出資
アフリカ2位の携帯電話事業者、エアテル・アフリカは事業拡大のための資金調達(12億5,000万米ドル)を行い、シンガポール・テレコム(シングテル)は2億5,000万米ドルの出資を表明した。
エアテル・アフリカの親会社は、シングテルが39.5%出資するインド系バーティ・エアテル。今回の出資でシングテルのエアテル・アフリカに対する持ち株比率は5.7%になる。
シングテル以外では、シンガポール政府系投資会社のテマセク・ホールディングス、ソフトバンク・グループ・インターナショナル、米プライベートエクイティのウォーバーグなどが出資を約束した。
アフリカの2016年末時点の携帯電話加入件数は4億2,000万件。20年末までには5億件以上が予想されており、加入件数増加率で世界最高が見込まれている。
アフリカでは銀行を利用できるのは人口の4分の1で、携帯端末を利用した銀行サービス、財布機能の利用が高まっている。
エアテル・アフリカの加入件数は9,100万件。シングテルによると、通話・データサービスの収入は堅調に増加しており、財布機能の利用者は1,180万人。ガーナ、ケニヤ、ナイジェリアなど14カ国でサービスを提供している。
同社の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は推定11億米ドル。