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社会

2018年11月9日

シンガポール、人工の礁をシスターズ諸島の海底に設置、多様性を推進

国立公園管理局とジュロン・タウン公社(JTC)の共同事業として、海洋生物の多様性維持を目的とした人工の礁が、セントーサ島南方に位置するサザン諸島のシスターズ(姉妹)島の沖合に設置された。全部で8つ設置する計画で、残りも年内に設置する。

 

プロジェクト名は「サンゴ庭園を育てる」で、シンガポール周辺海域のサンゴを守り、海洋生物の多様性を高めるのが狙い。

 

埋め立てでシンガポールのサンゴは約60%が失われた。また2016年には海水面の温度上昇でサンゴの白化があり、現在は回復途上だ。白化でサンゴの15〜20%が失われたと推定されている。

 

人工礁は高さ10メートルで形は3角形。3層構造で、コンクリート、ファイバーグラス、鉄、岩などJTC事業で使用した資材を再利用した。コンクリート表面は凹凸をつけ、サンゴが繁殖しやすいようになっている。サンゴが定着することでほかの海洋生物の繁殖にもプラスになるという。

 

シスターズ島は2島でできており、小さいほうの島の沖合に設置した。長期目標としてシスターズ島海洋公園(40ヘクタール)を豊かにする。島はマリーナ・サウス桟橋から船で45分。

 

プロジェクトには11社が計29万Sドル(約2,403万円)の寄付を行った。JTCは今後も、企業、地域社会に協賛を呼び掛ける。

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