2018年11月27日
シンガポール、ボルボ製ハイブリッドバス、12月に運用開始
陸運庁(LTA)は11月26日、12月からディーゼル油と電気で動くハイブリッドバスを投入すると発表した。ボルボから50台の引き渡し受けるが、当初は10台にとどめる。
より環境に配慮した公共輸送機関とするためで、昨年10月に実施された入札でボルボが3,000万Sドル(約24億7,500万円)で落札した。運行にはSBSトランジットとSMRTが当たる。
時速17キロまでは電動で、それ以上のスピードの時はディーゼルエンジンが作動する。ブレーキをかけると電動モーターが発電機の役割を果たし、発生した電力はバッテリーに蓄えられる。
ボルボの車両を使い2015年と16年に実施された試験運転では、燃料が最大40%削減され、二酸化炭素など汚染物質の排出も大幅に減少したことが報告された。
車内には最新機器が整備されている。運転手支援装置では、障害物の存在を運転手に知らせる。運転手の目に照準を合わせたカメラは、運転手がうとうとすると感知し、座席をゆすって注意を喚起する。
情報ディスプレーは液晶ディスプレーと発光ダイオード(LED)ディスプレーがそれぞれ2つ。LEDディスプレーは車内の前方と後方にあり、目的地と次のバス停を表示する。
液晶ディスプレーの1つは車外にあり、路線沿いのMRT駅3つを表示する。車内ディスプレーは、次の4つのバス停と、路線沿いのMRT駅を表示する。