2018年12月3日
シンガポール、非接触型銀行カードの交通機関利用、ビザ、ネッツにも拡大
シンガポール陸運庁(LTA)は非接触型銀行カードを、MRT、バスに乗るための交通カードとして利用する「口座連動チケット」の試験運用を、ビザとNETS(ネッツ=銀行間決済ネットワーク)のカードにも拡大すると発表した。LTAは昨年3月から、マスターカードのカードを利用した運賃決済を試験導入している。
小売店で買い物をして非接触型銀行カードで支払いを行うのと同様、交通機関利用に対しカードの口座から運賃が引き落とされる仕組み。
ビザ、ネッツのカードも試験実施に含めることで相互操作性を確認、改善する。LTAは最終的に、全ての非接触型銀行カードで交通機関を利用できるようにする。
ネッツカードは地場大手銀行(DBSとPOSB、OCBC、UOB)が発行している。ビザカード発行銀行では、地場銀行のほか、CIMB、メイバンク、シティバンク、HSBC、中国銀行、中国工商銀行、スタンダードチャータード銀行が参加する。
試験運用に参加を希望する交通機関利用者は12月3日以降、トランスリンクABTポータルサイトで、またはモバイルアプリから登録が必要。
LTAによれば、マスターカード利用試験では10万人余りの交通機関利用者が延べ2,600万回、ABTシステムで運賃を支払った。