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経済

2018年12月17日

観光のゲンティン、シンガポールを拠点に超大型客船を運航へ

統合型カジノリゾート「リゾート・ワールド・セントーサ」を経営するマレーシア系ゲンティンは、超大型客船10隻をこの先数年間に就航させる計画で、最初の数隻はシンガポールを本拠地にする。ゲンティン・クルーズ・ラインズの25周年行事でリム・コクテー会長が明らかにした。

 

「ゲンティン・ドリーム」の名称で客船を建造する。9,500人を収容できる超大型客船で、ロイヤル・カリビアンの客船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」の約9,000人を抜き世界最大になる。

 

ゲンティンは2016年にドイツの造船所を買収しており、自前で客船を建造できる。外部の造船会社に発注すると完成まで8~10年かかり、需要に速やかに対応できないという。自社造船であれば建造に要する期間を大幅に短縮できる。

 

建造を急ぐのは、船旅需要がアジアで増加しているからで、特に中国、インドの中所得層の増加が需要をけん引している。

 

アジアにおける17年の客船利用者は400万人で、前年より20%増加した。リム会長は「今後誕生する10億人の中所得層のうち9億はアジアから生まれる。レジャー需要は大きい」と述べた。

 

ゲンティンはシンガポール政府観光局、チャンギ空港運営会社のチャンギ・エアポート・グループと提携しており、空と海を組み合わせた旅を促進している。

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