2019年1月14日
クラウドファンディングの利用者が増加、投資意欲も
インターネット経由で不特定の多数の人から資金を集めるクライドファンディングが拡大している。借り手が増加しており、資金を出す投資家も急増している。
ベジタリアンのインド料理店を3店経営しているプラサド・ラジュさん(65)は、高齢を理由に5万Sドル(約400万円)の融資を銀行から受けられなかったため、2017年末、クラウドファンディング・プラットフォームのファンディング・ソサイエティーズを利用。資金を得て店舗を改装した。ラジュさんは「銀行の審査は厳しかった。彼らは多くの規則に縛られていた」と語った。
こうした例は多数ある。クラウドファンディングサービスを提供しているほかのプラットフォームは、キャピタル・マッチ、キャピタル・ブーストなど。
クラウドファンディングの市場規模は拡大している。キャピタル・マッチは昨年、1,600件の事業に計5,200万Sドル(約42億円)を貸し付けた。前年は796件、3,800万Sドル(約31億円)だった。
ファンディング・ソサイエティーズの貸し付けは、17年が1,470件、7,800万Sドル(約63億円)で、昨年が5万5,980件、2億4,300万Sドル(約195億円)だった。
クラウドファンディングは一般に、貸付期限が最長1年と短く、金利も9~18%と銀行(7%)と比べ高い。資金を出す側にとっては魅力ある投資だ。