2019年2月11日
シンガポール大学が起業家育成を強化、ポリテクに学生選抜を要請
シンガポール国立大学(NUS)はポリテクニック(技術専門学校)出身の学部学生を増やす。昨年の新入生7,800人のうちポリテクニック卒業生は1,200人。
起業家育成が狙いで、起業の意欲のある学生、起業に関する講習などを受けた学生を最多40人、リストアップするようポリテクニック5校に要請した。
ホー・テクホア副事務局長(学務部長)は「NUSは起業育成の先導者だ」と強調。入学後も起業に意欲を持つ学生を捜し、育成すると述べた。
こうした学生はNUS海外カレッジ(NOC)プログラムなどに参加できる。NOCでは学生は米シリコンバレーや中国の深センの新興企業で就労を経験し、あるいは提携大学で学べる。NOC経験者は2002年以降、2,800人を数えており、370社の起業が実現した。
シンガポールでは国レベルで実施する全国試験の結果に応じ、進学する学校の種類や進学先で受ける教育の内容が決定されるが、NUSは昨年、自分の希望する課程を申請する学生に1.25点を加点する制度を導入した。
NUSは学生の自主性を重んじ、やる気を刺激するため、カリキュラムの一部を学生自身に決めさせるシステムも今年度導入する。学生は希望する教師から学ぶことができる。