2019年3月11日
幹部職に占める女性の割合、過去最高の33%に
シンガポール企業で幹部職に占める女性の割合は33%と過去最高になったことが、コンサルティングサービスのグラント・ソントンの調査で分かった。しかし最高経営責任者(CEO)、マネジングディレクター(代表)などトップの職にある女性の割合は9%と、東南アジア諸国連合(ASEAN)の21%、世界平均の15%を下回った。
グラント・ソントンは国連が定めた世界女性デーの8日、調査結果を公表した。幹部に女性が少なくとも1人いる企業の割合はシンガポールが87%(2018年は75%)で、世界平均と同じ。しかしASEANの平均(94%)を下回った。
幹部職に占める女性の割合は、シンガポールの33%に対し、ASEANは28%、世界平均は29%。シンガポールでは特に人事部門で女性幹部の割合が41%と高かった。
幹部における男女比率を改善するための行動をとっていない企業の割合は、シンガポールが28%とやや高く、ASEANは12%、世界平均は25%だった。
グラント・ソントン・シンガポールのローレイン・パーキン氏は「キャリア開発での男女同権、フレックス勤務制は導入するだけでは不十分で、しっかり実施し、成果を定期的に確認することが重要だ」とコメントした。