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社会

2019年3月12日

ボーイング小型機墜落事故、シンガポールが全面運航停止

 
 ボーイングの小型機、B737MAX8が10日、エチオピアで墜落した事故を受け、シンガポール民間航空局(CAAS)は12日、737MAXシリーズのすべての航空機のシンガポール発着を同日午後2時から停止すると発表した。シンガポール以外の航空会社にも適用する。
 
 エチオピアの事故では乗客乗員157全員が死亡。昨年10月に墜落事故を起こしたインドネシア・ライオン航空も同型機で、全員が死亡した。
 
 シンガポールで737MAX8を運航しているのはシンガポール航空(SIA)の域内部門子会社シルクエアーで、広島、東南アジア、インド、ネパール、中国、豪州の12路線に就航している。同社は6機を保有している。
 
 737MAXシリーズの航空機の乗り入れを全面的に停止したのはシンガポールが初めて。シルクエアー以外では、中国南方航空、山東航空、ガルーダ・インドネシア航空、タイ・ライオン航空がチャンギ空港に737MAXの航空機を乗り入れており、影響を受ける。
中国、インドネシア当局は11日、自国の航空会社に737MAX8の運航停止を指示。ほかにエチオピア航空、ケイマン航空などが737MAX8の運航を停止した。
 
 格安航空の台頭で小型機の需要は世界的に急増しており、欧州エアバスのA320シリーズに対抗してボーイングが開発したのが737MAXシリーズ。特に737MAX8は受注が好調だった。
 
 737MAX8は全世界で378機が運航されており、100機は中国の航空会社の所属だ。

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