2019年4月2日
女性の消費、ファッションより旅行重視に=UOB
地場系銀行大手のユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)が発表した女性の消費動向に関する報告によると、35歳までの女性の間で、5年前に比べファッション消費の比重が低下し、旅行・交通関連の消費が拡大している。
UOBは自社で発行する女性向けクレジットカード(レディースカード)の2013〜18年の利用状況を調査した。分野別ではファッションへの支出が最大。ただ、ファッションが全体に占める割合は、18〜25歳で13年に33%だったものが、18年には23%まで低下した。26〜35歳でも18年は24%と、5年間で8ポイント下がっている。
一方、若年層では旅行や交通への支出の割合が拡大した。交通が占める割合は、18〜25歳の間で11%となり、5年前から2ポイント上昇。配車サービスの普及拡大や、カード対応タクシーの増加が背景にあるという。
支出が多かった分野は、最大のファッションのほか、旅行、外食、美容・健康、家庭、娯楽、交通の7分野。合計で全体の5割を超え、18年の支出額は2年前に比べ26%増えた。36歳以上では、子供服など家庭関連の支出が最も大きい。
シンガポールでは現在、女性の5人に1人がレディースカードを所有。UOBは向こう5年間で、所有者を3人に1人まで拡大することを目指す。これに向け、個人のライフスタイルにあわせたポイント付与制度などを展開する。(提供:亜州ビジネスASEAN)