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経済

2019年4月3日

エクソンモービルが施設拡充、残油を高付加価値基油に

 
 国際石油資本の米系エクソンモービルはジュロン島総合生産施設の拡張工事を開始した。数十億ドルの投資になるという。精製の際、容器の底に残る重質の残油を、より価値の高い潤滑油のベースオイル(基油)や他の蒸留物に精製する。
 
 工事は2023年に完了の予定で、1日2万バレルの第2グループ基油と、同4万8,000バレルの低硫黄燃料を生産できるようになる。低硫黄燃料には、国際海事機関(IMO)が定めた低硫黄船舶燃料(硫黄分0.5%以下)の基準を満たすものが含まれる。
 
 チャン・チュンシン通産相はフェイスブックへの投稿で「エクソンモービルの投資はシンガポールおよび石油化学業への信頼を示すもので、シンガポール企業と労働者に機会がもたらされる。同社はシンガポールの石化産業の発展に大いに貢献してきた」と歓迎を表明した。
 
 オイルメジャーは昨年、収益を顕著に伸ばしており、エクソンモービル、シェブロン、BP、ロイヤル・ダッチ・シェル、仏トタルの5社の純利益は計800億米ドル(約8兆8,937億円)だった。

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