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経済

2019年4月22日

シンガポールの中小企業のデジタル成熟度、アジア太平洋で最高

 
 通信機器のシスコ・システムズは、シンガポールの中小企業のデジタル成熟度は、日本、豪州、ニュージーランドより高く、アジア太平洋地域で一番との調査結果を公表した。
 
 評価に当たっては、技術の採用・応用、デジタル転換戦略と機構、プロセスと統治、人材の4領域を調べた。情報技術領域の調査会社IDCが開発した成熟度指数で、域内14カ国の中小企業1,340社から回答を得た。全体の60%余りはデジタル化を受け入れている。
 
 シンガポールの中小企業の評価は「デジタル・オブザーバー」で、シスコの定義によれば、「デジタル化への努力は着手されたが一時しのぎ;自動化に注目している;戦略は調整がお粗末;クラウド資源を多少利用している」のレベル。
 
 シンガポール中小企業が最も採用しているのはサイバーセキュリティーで、16.7%が導入している。12.9%の企業はクラウド技術に投資している。
 
 シンガポール政府のデジタル支援措置を利用した、との回答は41.4%。一方、52.9%は、政府の措置を知っているが利用したことはないと回答した。
 
 シスコの域内幹部ビドハン・ロイ氏は「シンガポールにはイノベーション、デジタル転換を可能にする優れた環境があり、中小企業はそうした革新的技術をいつでも利用できる」とコメントした。

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