2019年5月13日
セマカウ島の魚養殖場、全て再生可能エネルギーの電力で
再生可能エネルギーによる電力システムを試験実施しているセマカウ島で2月から、養魚場の電力がすべて再生可能エネルギーになる。タン・ウーメン通産担当上級政務次官がジャーナリストを伴い視察訪問した。セマカウ島はセントーサ島の南西に位置しており、シンガポール唯一のごみ埋め立て地。
ソーラーパネルの面積は9,500平方メートルに及び、ほかに風力発電タービンが1基、稼働している。ピーク時の出力は1.5メガワットで、1年間に350戸の公営HDB住宅の需要を賄えるだけの電力を生産している。
シンガポール再生可能エネルギー統合デモンストレーター(Reids)の名称で南洋理工大学(NTU)が中心になってプロジェクトを推進している。再生可能エネルギーによる電力生産は天候に左右されるが、複数の発電システムを組み合わせ、またマイクログリッドを構築することで安定的電力供給を可能にしている。
プロジェクトにはタービンメーカーの英ロールスロイス、電力事業の仏エンジー、重電のシュナイダー・エレクトリック、フランス電力(EDF)など内外30社が参加している。
NTUはセント・ジョンズ島とセントーサ島沖で潮力発電を試験しており、いずれReidsにも導入する方針だ。