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経済

2019年5月27日

電車に優先「車両」を導入、バス専用道路も整備へ

 
 陸運庁(LTA)は来年、5線あるMRT(地下鉄・高架鉄道)のうち1つの線で、高齢者、妊婦、車いす利用者のための車両を試験導入する。これら弱者が優先的に利用できる車両で、一般の乗客も乗り込むことはできる。他の利用客を思いやる輸送機関利用文化の育成が狙い。
 
 普通車両で空いている座席がない場合、座席を必要とする人が座席を確保できるよう「私に席を譲ってください」とのメッセージが伝わる標章をLTAは導入する。MRT、LRTの旅客サービスセンターで交付する。
 
 年内にはすべてのMRT駅に、高齢者、妊婦、車いす利用者、乳母車を押している親が優先的に席を確保できる列を導入する。
  
 来年末までにはすべてのバスで車いす利用者がそのまま入れるようにし、また乳母車を固定する装置を整備する。バリアフリーでは、点字を主要交通機関施設に設置する。案内標識の文字を大きくする。
 
 バス優先レーンを増設し、バス専用道路も設ける。信号のある交差点ではバスがスムーズに運行できるよう、人工知能、ナビ用衛星からの情報を活用し信号切り替えのタイミングを調節する。
 
 現存のバス優先道路はベンクーレンのみ。LTAはウッドランズから中心部までの21.5キロにバス専用道路を整備する方針で、26年の開通を目指す。
 
 バスインターチェンジとショッピングモールを一体化した総合運輸ハブをジュロン・イースト、ベドック・サウス、ビューティー・ワールド、マリーナ・サウス、テンガーなどに設ける。

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