2019年5月28日
テロ対策を講じている企業は1万社超、職場の安全確保で
テロの脅威から職場を守るための、人材開発省主導の企業向け計画「SGセキュア@ワークプレース」で、テロの脅威への対策を含むリスク管理計画(ビジネスセーフ・レベル3)を達成した企業は1万1,000社余りになった。ザキー・モハマド人材担当閣外相がSGセキュア@ワークプレースのセミナーで明らかにした。
SGセキュア計画の発足は2017年9月で、すでに6万人の企業関係者が安全確保担当者として登録した。3年間の目標値(5万7,000人)を既に上回った。
ザキー・モハマド氏は「テロは現実の、しかも今存在する脅威だ。シンガポールはテロリストの攻撃目標になっており、テロを受ける可能性があるかではなく、いつあるかという問題だ」と対策の重要性を訴えた。
SGセキュア@ワークプレースでは、小売り、外食業、娯楽、ホテル、運輸・物流が重要5分野。安全確保担当者は平時から、教育的情報、テロの脅威から身を守るための情報を社員と共有する任務を負う。危機に際しては情報の発信源となり、一致した対応の調整役となる。
人材省はホームページのSGセキュア@ワークプレースのページを充実させており、社内掲示用ポスターのダウンロードが可能だ。
ザキー・モハマド氏は「国民の多くは安全を当然のことと思っている。このため考え方の転換が必要だ」と語った。