2019年6月7日
公営住宅HDBフラットの作り付け建具、コンドミニアム並みに
住宅開発庁(HDB)は2月以降に売り出した、建設受注(BTO)方式の住宅(HDBフラット)から、室内建具の一部を民間コンドミニアム並みの、高級感のあるものにする。価格は従来品よりやや高いが、大量に購入するためそれほどの経費増にはならず、住宅価格は値上げしないという。
以前もHDBは購入者、購入予定者の希望を容れ、広々とした空間を演出できるよう、柱をわきのほうに設置する、キッチンを開放型にする、などの設計を取り入れている。
建築の質を担当するグループのジャンセン・フー室長は「今回さらに歩を進め、見栄えを重視した。変化するニーズに応える」と語った。
ドアをベニヤ製から、傷の付きにくいラミネート仕上げの木材ドアにする。玄関の鉄製ゲートはデザインを変更する。ゲートのノブは、鍵なしでも内側から開くことができるものにする。
キッチン、バスルームのタイルは摩耗に耐える力が強い、釉をかけた陶器タイルにする。タイル自体も大きくし、キッチンと居間との見た目の連続性を改善する。
キッチンの窓は鎧戸式をやめ、トップハング方式にする。耐久性があり、掃除も容易なためだ。水道の蛇口も見栄えが良く、節水に役立つものにする。