2019年7月11日
REITのメープルツリー工業トラスト、カランの工場を再開発
政府系不動産投資信託(REIT)のメープルツリー・インダストリアル・トラスト(MIT)は、中央商業地区(CBD)の北東部に位置するカランのアパート式工場を取り壊し、ハイテク工業ビルを建設する。事業費は2億6,300万Sドル(約210億円)で、MITの再開発事業では過去最高額。
現在は7階建てビル2棟が建っている。再開発では容積率を1.5倍から2.5倍に変え、延べ86万5,600平方フィート(8万平方メートル)の床面積を建設する。
このうち24.4%はドイツの医療機器メーカー用のスペースで、要望どおりのデザインにする。同社はアンカーテナントとして15年契約で入居する。
着工は来年第2四半期、工期は2年を予定している。テナントに対し同REITの運営会社は、リース契約が切れる前の12カ月間、賃貸料を割り引く。テナントは退去の際、原状回復の必要がない。賃貸契約満了前の退去にもペナルティーは課されない。
テナントによるMITのほかの工業施設への移転を運営会社は支援する。