2019年7月24日
8トン超の象牙を押収、パシル・パンジャンの輸出検査室で
シンガポール当局はパシル・パンジャンに停泊したコンテナ船のコンテナから、象牙8,800キロを発見した。末端価格で推定1,760万Sドル(15億8,400万円)。アフリカゾウの牙で、ほぼ300頭に相当する数だ。
シンガポールで押収した量では過去最大。これ以前の最高はアフリカゾウの牙6,000トン(150万Sドル相当)で、目的地は日本だった。当局は象牙のほか、センザンコウのうろこ1万1,900キロ(2,000匹分)も押収した。積出港はコンゴ民主共和国で、貨物の宛先はベトナム。書類に記載された品目は木材だった。
シンガポール関税局、国立公園管理局、移民・検問庁の共同声明によると、中国の関税当局から情報提供があり、象牙とセンザンコウのうろこの存在を突き止めた。野生生物の密輸に詳しい専門家は、大量の禁制品の密輸を試みることができるのは資金力のある者だけとの見解を示した。