2019年1月7日
シンガポール開拓に貢献した4人の像、シンガポール川沿いに設置
近代シンガポールの父、スタンフォード・ラッフルズが1819年、シンガポールに上陸して200年目の今年、シンガポール200周年事務所は国の建設に貢献した人物のうち4人の像を新たに造った。1月3日、上陸地点のシンガポール川に建つラッフルズ像の場所で4体の除幕式が行われた。
ラッフルズ以外にも多様な人々が国造りに貢献したことを国民に知ってもらうため。4人は、サン・ミラ・ウタマ、タン・トクセン、ムンシ・アブドラ、ナライナ・ピライで、像はグラスファイバー製。川沿いに分散して設置されるが、設置は今年限り。
サン・ミラ・ウタマはスマトラ島から来た領主で、ライオンを幻視し、1299年、町をシンガプーラ(獅子の町)に改めた。
残りの3人は1819年の入植者。タン・トクセンは商人で慈善活動家。地域社会の指導者で、病院(現在のタン・トクセン病院)の建設に尽力した。
ムンシはラッフルズの秘書兼通訳で、ラッフルズ上陸後のシンガポールの生活を文書に残した。近代マレー文学の基礎を築いた人物。ナライナは財務局の首席事務官で、インド人社会の指導者だった。
200周年事務所によれば、1年を通じた活動で、シンガポールへの入植は700年前にさかのぼることを改めて国民に認識してもらう。