2019年6月17日
ERPシステム変更来年から、車載機器を無償交換
混雑時の幹線道路の自動車での利用に課金する自動料金収受(ERP)システムが刷新されるのに備え、来年から車載機器の交換が行われる。表示情報が今より多くなるため、現在使用されている機器よりやや大きめになる見通しだ。交換は無料。車両検査センターや指定自動車修理工場で交換が行われる。
現行システムはゲートを利用した方式だが、新システムは走行した距離に応じ課金するシステムで、約80あるゲートは全て取り払われる。約100万台の車両がシンガポールで利用されており、車載機器交換に1年余りを要する見通しだ。移行期間中は現行方式と新方式を共存させるが、距離に応じた課金は行わない。
新システムを受注したのはNCSと三菱重工業の連合体。シンガポールは高層ビルが多いため、車の位置追跡が困難と考えられ、業界関係者によると、期限内にシステムを納入できるかは疑問だという。消息筋によると、新システムのいくつかの機能は新たに開発された技術に取って代わられるという事態も起こっている。