2019年6月18日
鉄道運営のSMRTとSBSトランジット、技術力強化で協力
鉄道運営業のSMRTとSBSトランジットは、兵器・エンジニアリングの政府系シンガポール・テクノロジーズ(ST)エンジニアリングと協力関係を構築するとの覚書を交わした。鉄道の運営、保守におけるエンジニアリング能力の開発で協力する。
陸運庁(LTA)ビルにおける締結式に立ち会ったコー・ブンワン運輸相は「経営資源の重複という無駄を減らし、国内鉄道事業者の能力引き上げを図る。互いに利益となる協力プロジェクトを実行するための協力だ」と述べた。
3社はまず古い車両に使われているカード状の電子部品の修理に取り組む。この電子パーツは多様な機能を持つが、主に列車と軌道設備との通信に利用されており、欠陥があると故障の原因になり得る。コー氏によると、この領域の知見と資源を持ち寄り、この部品を速やかに診断、修理することで、運行停止時間を減らすことができるという。これまでSMRTとSBSトランジットは自社で起こった問題に対し別個に対応していた。
SMRTが運営する南北線では2011年に大規模運行停止を2度起こしており、同社はこの電子部品の入れ替えを加速する方針を表明していた。協力プロジェクトで能力を磨き、技術の域内輸出も図る。