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2019年7月9日

ドローン所有に登録義務付け、大型機器の操縦には免許

 
 政府はドローン(遠隔操縦の飛行機)の所有に対し登録を義務付け、飛行規則違反に対する罰則を厳しくする。また大型で輸送能力の高いドローンの操縦は免許制にする。ラム・ピンミン閣外上級相(運輸担当)が国会で明らかにした。
 
 現在、空港および空軍基地から5キロ以内の場所、および空中61メートル以上の高さでのドローンの飛行は禁止。しかし6月18日と24日、チャンギ空港近くでドローンの不法操縦があり、55便に遅れが生じ、8便は行き先変更を余儀なくされた。また7月8日には、建設会社LTサンボのシンガポール支店が2年前、適切な許可を得ることなく屋外で小型ドローンを飛行させた罪で9,000Sドルの罰金を命じられた。
 
 国会審議では、仮想的な境界線(ジオフェンス)方式の採用によるドローン飛行抑制や、ドローンの飛行を1カ所で集中管理する方法が議員から提案されたが、ラム氏はいずれも不適切として取り入れなかった。
 
 シンガポールではドローンを禁止すべきとの意見もあるが、ラム氏は、ドローンは荷物配達や調査のため、また学習教材、娯楽としての利用価値もあると述べた。

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