2019年7月16日
3次元プリンターなど新技術の工業規格40件、来年にかけ策定
産業規格の策定機関であるシンガポール規格委員会(SSC)は今後1年余りをかけ40件余りの新技術に関する規格を開発する。革新的技術の発明、普及に歩調を合わせたもので、3次元プリンター技術、動画解析などに関する規格を策定する。このため新技術の分野に詳しい専門家に開発作業への参加を求める。
SSCは産業界が主導する組織。5年ごとに規格の見直しを行っており、昨年4月から今年3月までの期間に112件の規格の精査を終えた。うち19件は、小荷物ロッカーネットワークへの配達に利用するデータ交換技術、自動運転など新技術に関するもの。規格の順守は任意だが、政府機関が安全、保健、環境上の理由から行政措置、規則とした場合は、順守が義務付けられる。
シンガポールはこうした規格を決める国際フォーラムにも積極的に参加しており、現在はブロックチェーン技術、人工知能(AI)、循環経済、スマート製造業に関するフォーラムに加わっている。国際標準化機構(ISO)においては、船舶燃料、クラウドコンピューティング、水効率に関するISO標準の開発を主導している。