2021年12月21日
11月の新車販売5.9万台、前月比で7.5%減
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2021年11月の国内新車販売台数は5万8,742台となり、前月比で7.5%減少した。前月を下回るのは5カ月ぶり。MAAは、政府が新車に課す販売サービス税(SST)の減免措置の期限を従来の21年12月末から22年6月末に延長したことで、消費者が購入を先送りした可能性があるとみている。一方、前年同月比では1.9%増だった。
セグメント別にみると、乗用車は前月比7.4%減の5万2,691台(前年同月比0.8%増)、商用車は7.1%減の6,141台(15.2%増)だった。
1〜11月の販売台数は44万1,136台で、前年同期から4.0%減少。乗用車は6.0%減の39万2,474台、商用車は16.4%増の4万8,662台だった。MAAは、12月の自動車販売が11月の水準を維持すると予想。各社の年末キャンペーンが購買意欲を促すとみている。
国内では新型コロナウイルス流行の影響で6月初めから全国的なロックダウン(都市封鎖)入りし、同月の販売台数は1921台にとどまった。7月にはサバ州とサラワク州でショールームの再開が認められたことで7,086台に改善。8月半ばから大都市でも再開し、10月には州をまたぐ移動が再開したことで販売が回復した。
生産台数は11%減、半導体不足が影響
11月の国内生産台数は前月比11.2%減の5万8,079台(前年同月比5.9%増)だった。10月には7カ月ぶりに6万台を超えたが、一部メーカーで半導体不足の影響があり、やや減少した。乗用車は12.4%減の5万3,661台(5.4%増)、商用車は6.2%増の4,418台(12.2%増)だった。
1〜11月の生産台数は前年同期比0.4%減の42万7,485台。乗用車は2.3%減の39万6,530台、商用車は31.8%増の3万955台だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)