2024年9月5日
東南アジアヘイズコントロールセンターがシンガポールにオープン
シンガポールは、東南アジアのヘイズ(煙害)のための新たなコントロールセンターの拠点に選ばれた。このセンターの目的は、より正確な煙害予測を提供し、各国政府や住民が早期に対策を講じ、健康被害を回避できるよう支援することである。
すでにシンガポールには、気象予報や気候関連ツールを提供する「ASEAN気象専門センター(ASMC)」があるが、今回開設された「地域気象専門センター(RSMC)」は、特に森林火災と煙害に焦点を当てる。9月に稼働を開始したこの新センターは、世界気象機関(WMO)のイニシアチブで設立され、シンガポール気象局がホストしている。
このセンターでは、特にスモッグ予測におけるギャップを埋めるための技術とツールを提供し、例えばスマトラ島で発生する火災の煙がどのように拡散するかをモデル化して、どの国が煙害の影響を受けるかを予測する。さらに、地域内での森林火災の活動や、そこから発生する汚染物質の濃度に関する情報も収集する。
9月4日に行われたフォーラムで、シンガポールがこの地域予測センターに指定されたことが正式に発表された。