シンガポールの工業生産が予想を超え、8月に21%増加

　シンガポールの製造業生産は、8月に前年同月比21%増加し、2か月連続で拡大した。この成長は、電子機器産業の好調な生産によって支えられている。7月の成長率は2%に上方修正され、6月の4.2%減少からの回復が顕著である。
 
　ブルームバーグのエコノミスト調査では、8.6%の成長が予想されていたが、それを大きく上回る結果となったた。経済開発庁が9月26日に発表したデータによると、バイオメディカル産業を除いた場合の生産増加率は27.5%に達した。
 
　月間ベースで見ると、製造業生産は前月比6.7%増加しており、バイオメディカル産業を除くと11%の成長を記録した。
 
　特に電子機器産業は、全製造業のほぼ半分を占めており、8月には49.1%の急増を見せた。半導体分野が54.6%増加し、他の電子モジュールやコンポーネントも21.5%増加した。
 
　一方、バイオメディカル産業は16.1%の減少と低迷した。輸出需要の減少により、医療機器部門は18.7%縮小した。
 
　その他の産業では、航空宇宙分野が11.5%成長し、精密機械工業では7.9%の生産増加が見られた。