シンガポール国民の健康志向、バランスの取れた食事の理解に課題

　シンガポールでは、国民の多くが健康的な食事の重要性を認識しているものの、バランスの取れた食事が何かを理解している人はわずか1/4にとどまることが、FairPrice Group（FPG）の調査で明らかになった。
 
　この調査は、18歳から60歳までの1,000人を対象に行われ、回答者の4分の3がバランスの取れた食事には果物、野菜、タンパク質、炭水化物が必要だと認識していないことが判明した。また、親の7割が子どもの食事において最も重要視しているのは「味」であり、食事中の手間を避けるため、栄養価よりも利便性や好みに優先してしまう傾向が見られた。
 
　この問題に対応するため、FPGは10月3日からシンガポール最大規模の食品寄付キャンペーンを開始。11月17日まで寄付が受け付けられ、集まった資金は栄養価の高い食品の提供に充てられる予定という。
 
　加えて、FPGは子どもたちに栄養教育を促進するプログラムも実施し、早い段階から健康的な食事への意識を育てることを目指す。