車のボンネットに飛び乗った自転車女性、短期拘留処分に

　2023年6月、シンガポールのイーストコーストロードで発生したロードレイジ事件で、車のボンネットに飛び乗り、そのまましがみついた女性自転車乗りが、10月17日に5日間の短期拘留処分（SDO）を受けした。SDOは短期間の拘留ですが、釈放後に前科は残らない。
 
　事件当時、弁護士だったニコレット・タン被告（33歳）は、運転手のエレイン・ミシェル・オウさん（49歳）に対する嫌がらせ行為で罪を認めた。判決では、道路を妨害した罪も考慮された。
 
　事件の様子は2023年6月に撮影され、映像がネット上で拡散された。判決において、地区裁判官ジャネット・ワン氏は「被告は弁護士として交通ルールに精通しており、オウさんの交通違反と感じたことが原因で対立が発生しましたが、その行動は正当化できません」と指摘した。
 
　事件は6月2日、オウさんが自転車に乗っていたタン被告を追い越したことがきっかけで発生した。タン被告は車が自分に近すぎたと感じ、信号待ちの際にオウさんを追い詰め、その後、車の前に立ちはだかった。最終的に、タン被告は車のボンネットに飛び乗り、ウインドスクリーンワイパーにしがみつきながら、オウさんが約100メートル運転する間、フロントガラスを叩いて叫び続けた。
 
　オウさんは2月に他人の安全を危険にさらしたとして罪を認めており、別途判決が下される予定という。