2025年3月17日
チャンギ空港で航空会社職員に暴言とエアロブリッジ損壊でイギリス人起訴へ
3月8日、シンガポールのチャンギ空港第3ターミナルで、ロンドン行きの飛行機に搭乗していた57歳の英国人男性が、携帯電話を紛失したことに気づき、空港内での捜索を試みた。しかし、搭乗ゲートホールドルームからの退出を許可されなかったため、航空会社の女性職員に暴言を浴びせ、エアロブリッジの壁を蹴って損壊したとされる。警察は、男性を3月17日に起訴すると発表した。
警察の発表によると、男性は搭乗後に携帯電話の紛失に気づき、以前滞在していた空港ラウンジにある可能性があると考え、搭乗ゲートホールドルームの航空会社職員に助けを求めた。職員はラウンジのスタッフに確認を取ったが、携帯電話は見つからなかった。さらに、出発時刻が迫っているため、ゲートホールドルームを出ると搭乗リストから除外される可能性があると男性に伝えた。
これに対し、男性は激しく反発し、航空会社職員に対して侮辱的な言葉を浴びせたとされる。その後、機内へ戻る際にエアロブリッジの壁パネルを蹴り、損傷を与えたという。空港警察が通報を受け、男性はその場で降機させられた。
男性は「航空会社職員への暴言」と「財産破損による器物損壊」の2つの罪状で起訴される見込みである。暴言の罪は最高5,000Sドルの罰金または最長6ヵ月の禁錮刑、もしくはその両方が科される可能性がある。また、器物損壊罪では最長2年の禁錮刑、罰金、もしくはその両方が科される可能性がある。
空港警察部門のM・マラティ警視は、「警察は空港および航空会社職員に対する嫌がらせや暴言を一切容認しない。これらの行為は空港業務を妨害し、職員の安全や職務遂行能力を脅かすものである」と声明を発表した。