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経済

2025年4月2日

HDBが7月に3,000戸のバランスフラットを販売、2025年で2回目の実施

 シンガポール住宅開発庁(HDB)は、2025年7月に約3,000戸のバランスフラット(SBF:Sale of Balance Flats)を販売すると発表した。これは同年2回目のSBF実施となり、年間の供給総数は約8,500戸に達する見込みである。これは2017年以来最大の供給数であると、国家開発大臣のデズモンド・リー氏が4月1日のフェイスブック投稿で明らかにした。
 
 同時に、ビルド・トゥ・オーダー(BTO)方式による約5,400戸の新規住宅が、ブキメラ、ブキパンジャン、クレメンティ、センバワン、タンピネス、トアパヨ、ウッドランズにおいて販売される予定である。
 
 リー氏は、住宅価格の上昇に鈍化の兆しが見られるとし、2025年初頭にはHDB再販住宅の価格が前期比1.5%上昇したが、これは2024年第4四半期の2.6%から減速した結果であると述べた。
 
 さらに住宅市場の安定化を図るため、HDBは2025年から2027年にかけて5万戸以上のBTOフラットを供給予定であり、そのうち約1万2,000戸は3年未満の短期待機型住宅となる。
 
 なお、2025年には合計約1万9,600戸が提供される見込みであり、再販市場の供給不足はCOVID-19による建設遅延の影響を受け、最短居住期間(MOP)を満たす住宅の数が少ないことが一因とされる。2026年には1万3,500戸がMOPを満たす見通しで、2028年には1万9,500戸に達する見込みである。
 
 これにより、今後数年で再販市場の供給が改善され、需給の緩和が期待されている。

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