2016年1月19日
Jリーグが誇る2選手が来星 現役だからこそ伝えられる本物のサッカーを伝授
元コンサドーレ札幌所属 砂川 誠氏 コンサドーレ札幌所属 小野 伸二氏
―今回のイベントに参加した子供たちに改めて伝えたいメッセージはありますか?
小野:自分のやりたいことは何かということをしっかりと見極めてほしいと思います。もちろん、そのやりがいがサッカーであれば砂さんも僕も嬉しいし、サッカー選手になりたいという夢を持ってくれれば手助けしたい。あとは、夢や目標が見つかっても、人に言われてから行動するようではダメだということをわかっていてほしいですね。自分の持っている力を自分で見つけて引き出さないと。
―サッカースクール運営者として、サッカー選手として、2人の今後の目標を教えてください。
砂川:まずは自分の指導者としてのレベルをアップさせること。型にはまった指導者ではなく、選手目線で指導できる人になりたいですね。あとは現在小学5、6年生のクラスに限っているので、1~4年生クラスを作ってスクールの規模を大きくしたいと考えています。僕は現役を引退しましたが、現役選手のプレーを見せて教えることで刺激を与えたいという想いで立ち上げた経緯があるので、伸二にはより長く現役を続けてもらって、その姿をピッチでしっかりとみせてほしいですね。
小野:砂さんに言われたとおり、怪我をせず、とにかく長く現役を続けたいと思っています。そして今年こそコンサドーレ札幌をJ1に昇格させて、ファンの数もプロ野球の北海道日本ハムファイターズに負けないくらいもっと増やしたい!(笑) スクールでは僕が子供たちに刺激を与えるだけでなく、僕も子供たちから刺激をもらいながらお互い良い環境を作っていき、僕たちにサッカーを教わりたいという子供が増えてくれたらうれしいです。
―最後に、AsiaX読者へメッセージをお願いします。
砂川:今回、イベントに参加してくださったみなさんが少しでも楽しかったと感じてくれていたら幸いです。僕たちもみなさんからパワーをもらうことができました。Jリーグの選手が海外でイベントを開催するのはまだ珍しいことだと思いますので、今後も今回のようなイベントを積極的に開催していきたいです。これからも応援よろしくお願いします!
小野:シンガポールに住む日本人のみなさんと、サッカーを通じて交流できたことが本当にうれしかったです。もし2016年もサッカークリニックやトークショーの開催が実現した際は、今回参加できなかった方にもぜひお会いできたらと思います。
砂川 誠(すなかわ まこと/写真左)
1977年8月10日生まれ。千葉県習志野市出身。サッカーの名門校として知られる市立船橋高校を卒業後、1996年に柏レイソルに入団。2003年から2015年までコンサドーレ札幌に所属していた。10年以上に渡って在籍した選手は同クラブ史上初であり、「ミスター・コンサドーレ」とも称されている。2015年12月5日に現役引退を表明、今後はスクール運営に集中する。
小野 伸二(おの しんじ/写真右)
1979年9月27日生まれ。静岡県沼津市出身。清水商業高校卒業後の1998年、浦和レッズに入団。同年、18歳にしてフランスW杯の日本代表に初選出され、以降2002年日韓W杯、2006年ドイツW杯と、3大会連続で出場を果たした。オランダのフェイエノールト、ドイツのVfLボーフムなど海外クラブでも経験を積み、現在はJ2リーグのコンサドーレ札幌に所属している。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.295(2016年1月18日発行)」に掲載されたものです。(取材・写真 有田 紳介)