2017年1月1日
SJ50特別企画 日本とシンガポールの友好を祝った1年、SJ50イベントレポート
2016年は日本・シンガポール外交関係樹立50週年という記念すべき年でした。この節目の年に両国の友好を祝い島内で行われたさまざまなイベントをダイジェストでお伝えします。各記事のリンクからは、動画も見られます! ※記事中の日付はすべて2016年のものです
SJ50とは?
2016年の、シンガポールと日本の外交樹立50周年の呼称。ロゴマークはシンガポール国籍で日本在住のケニー・クー氏によるデザイン。「シンガポール=マーライオン」「日本=富士山」を楕円でリンクさせ「交流」を強調。両国の国旗の共通色「赤」をメインに、「ゴールデン・ジュビリー(50周年祝典)」の意味がある金が用いられています。
目次
SJ50まつり(10月29日、30日)
ニーアンシティのシビックプラザで開催されたSJ50の目玉イベント。日系企業や地方自治体を中心に観光や物産に関する展示や即売、商品PRが行われたほか、会場に設けられたステージでは、日本の伝統芸能やポップカルチャーなどをテーマにした各種アトラクションが催されました。29日の夜にはオーチャード・ロードを閉鎖してフレンドシップパレードが行われ、在シンガポールの日本人グループや日系企業の職員ら約2,000人が参加。「恋するフォーチュンクッキー」や「世界に一つだけの花」が流れる中、篠田研次大使とジョセフィン・テオ上級国務相が先頭に立ちオーチャード・ロードを行進、その後は阿波踊りも行われ、沿道には多くの人が集まり両国の友好を祝いました。
https://www.youtube.com/watch?v=UQqfzCH0UAU
総計100社・団体以上の出展、協賛、出演者によって構成されたSJ50まつりは、11万人の総来場者を集め、SJ50イヤーの最大事業となりました。中でもフレンドシップパレードは、日本、シンガポール双方の参加者から「日本・シンガポール友好史に残る大イベントだった」「真の意味でSJ友好イベントになった」との高い評価をいただくことができました。
SJ50まつりタスクフォース
Super Japan – Japanese Festival of Arts(5月13日~22日)
エスプラネードのシアターズ・オン・ザ・ベイでは、芸能や音楽など日本の多様な芸術を紹介するイベントが行われました。初日は、日本の「カワイイ文化」の象徴として知られる人気ファッションモデル・J-POP歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんが登場。3度目のシンガポール公演を行いました。20日にはモナコ・プランス・ピエール国際作曲賞などの受賞経験を持つ作曲家・菅野由弘さんが作曲・指揮を務める古代祝祭劇「太陽の記憶―卑弥呼」の公演が行われ、卑弥呼の時代の古代祝祭を、現代の洋楽、邦楽、歌舞伎、舞踊を組み合わせ表現。このほか20日、21日は男性のみの舞踏集団、山海塾による「海の賑わい・陸(オカ)の静寂―めぐり」の公演が行われるなど、さまざまなプログラムが催されました。
日本独特の芸術、文化、伝統を余すところなくシンガポールに紹介できた、非常に刺激的で興奮に満ちた10日間でした。伝統的なものから現代的なものまで、14年間にわたりエスプラネードがシンガポールや日本のアーティストと関係を築いてきたひとつの集大成だったと嬉しく思っています。
The Esplanade Co Ltd. 音楽部門プロデューサー Sara Joan Fangさん
C3 CharaExpo 2016(7月9日、10日)
今回で2回目となる、日本のアニメや漫画、ゲーム、カードゲームの祭典。会場にはオープン前から多くのファンが並び、開場と同時に目当てのブースまで走るファンが出るほどの人気ぶりでした。日本企業とローカル企業を合わせて約60社が出展。会場内には約50ものブースが並び、アニメに関連したオリジナルグッズやフィギュア、限定品の販売などが行われました。そのほか新作ゲームの体験ブースやファン同士でカード対戦ができるゲームエリアでは大人から子どもまでが大賑わい。特設ステージでは声優やアーティストのショーが行われたほか、会場内の一角にはプロレスリングも設営され、オカダ・カズチカ選手ら新日本プロレスのスター選手による試合が行われました。
https://www.youtube.com/watch?v=wjIp0g8OwuY
シンガポールをはじめマレーシア、インドネシア、タイなどさまざまな地域のファンが集い、スターたちと触れ合っている姿が印象的でした。彼らにより質の高い日本のコンテンツやエンターテイメントを提供するべく、地域のコンテンツクリエイターと新たなパートナーシップを構築することができました。
株式会社ブシロード 木谷高明 代表取締役社長
ONE ASIA Joint Concert 2016(12月7日)
日本を代表する和楽器ユニット「AUNJクラシック・オーケストラ」が、アジア各国の伝統楽器奏者たちと音楽を奏でる音楽文化交流プロジェクト。シンガポールをはじめベトナムなど、ASEAN10ヵ国全ての国から奏者が参加、音楽を通じてそれぞれの国で大切に守られてきた伝統楽器の魅力を紹介する、シンガポール初上陸のイベントとなりました。当日のステージには各国の演奏者が民族衣装で登場、それぞれの個性があふれる生き生きとしたパフォーマンスを行いました。観客との掛け合いなども行いながらステージは進み、最後は全員でオリジナル曲「ONEASIA」を合奏、それぞれの音色を持つ楽器が一体となり、調和しながら会場を包み込む感動のフィナーレで幕を閉じました。
https://www.youtube.com/watch?v=6KGCF5ZB3dM&feature
過去の歴史上、交わることのなかったアジアの伝統楽器が「OneAsia」というメッセージでひとつになりました。僕らが目指してきた、人と人を音楽の力で繋げることが体現できた一夜であり、世界が驚くような新たな音楽がシンガポールから発信できたと思います。
ONE ASIA Classic Orchestra リーダー 井上良平さん