2018年11月27日
シンガポールのこの一年を振り返る 2019年の日系企業の展望は!?
米朝首脳会談などで注目された2018年も残すところあと1カ月。東南アジア経済の拡大とともに、シンガポールの日系企業の業績も概ね好調のようです。一方で、在留邦人数は減少に転じ、JCCIの会員数も微減傾向にあります。今回は、日系企業の動向に詳しい4人のゲストを招き、この一年を振り返るとともに、シンガポール政府の注目政策なども踏まえながら、2019年について展望していただきました。
ケルビン・チア・パートナーシップ法律事務所 コーポレート・アフェアズ・ダイレクター
丸茂 修 さん
山梨県北巨摩郡出身。“帰国子女”という言葉が無い時代の帰国子女。上智大学外国語学部英語学科卒。日本の建設会社で中東(クウェート/サウジ・アラビア)に10年、東南アジア(シンガポール/マレーシア)に20年駐在し、総務、紛争処理、調達、営業、不動産開発を担当。その経験を生かして、現在は当地のケルビン・チア・パートナーシップ法律事務所で日本グループを主宰。営業兼コンサルタントを務め日系企業のシンガポールを中心としたアセアン諸国への投資・進出の法務支援をしている。
Tricor Evatthouse Corporate Service(A division of Tricor Singapore Pte. Ltd.)Manager
斯波 澄子 さん
1995年よりシンガポール在住。世界四大会計事務所の一つPricewaterhouseCoopers Singaporeに勤務後、2007年よりシンガポール最大手の法人秘書業務会社Tricor Singapore Pte. Ltd.に入社。日系企業クライアントの窓口として、会社設立、法人秘書業務、会計、税務、労務などに関する全般的な相談業務に携わる。クライアントが何でも気軽に相談できる会社のジェネラルドクターを目指し、まずは個々のクライアントの実情をよく理解し、他の専門家とも連携しながら、それぞれの会社にとって必要かつ最適なサービスを提供できるよう心掛けている。
JETROシンガポール事務所
所長
石井 淳子 さん
国際基督教大学卒業。1984年4月日本貿易振興会(JETRO)入会。マニラ・センター次長、市場開拓部課長、名古屋貿易情報センター所長、横浜貿易情報センター所長、途上国貿易開発部部長、ビジネス展開支援部総括審議役などを経て、16年9月より現職。JETROでは、アジア、アフリカを中心に開発途上国ODA関連事業などを通じた途上国と日本のビジネス促進に携わる。一方、国内産業クラスターと海外の産業集積地とのビジネス交流を図るなど、特に本部以外の国内事務所勤務時代は、地元企業の海外ビジネス展開に努めた。
シンガポール日本商工会議所
事務局長
清水 僚介 さん
大阪商工会議所入所後、国際部国際担当として、海外の要人接遇や東南アジア地域への視察団派遣などを担当。その後、各種セミナーや講演会の実施を担当する人材開発部研修担当を経て、2013年より経済産業部ライフサイエンス振興担当に着任。国産の医療機器開発や機器の海外展開を支援するため、医療従事者と企業とのマッチング事業や国産医療機器を用いた海外医師へのトレーニング事業、開発医療機器の販路開拓支援などを実施。2018年よりシンガポール日本商工会議所へ出向。