2020年1月9日
シンガポールでパソコンを含めたIT機器を安全に処分する方法
今回はシンガポールにおけるパソコンを含めたIT機器の破棄処分方法についてです。「データ流出が心配で処分できなかった」や「そもそもパソコンの捨て方がわからない」などのお悩みにお答えいたします。
パソコンを初期化しただけでは危ない
パソコンを破棄する際に「壊れたパソコンだから大丈夫」「フォルダーを削除したから大丈夫」「パソコンを初期化(リカバリー)やフォーマットしたから大丈夫」と考えているお客様が多いのですが、壊れたパソコンやフォーマットしたパソコンでも専用のデータ復元ソフトを利用すれば、データを読みとれる可能性があります。安易な考えで間違った処分方法を選択すると、データが流出してしまう可能性もあります。
データ完全消去&破棄処分サービスとは?
パソコンやサーバーなどIT機器のデータ消去や機器自体の破棄処分を行う法人向けのサービスを提供している会社があります。通常はデータ消去施設で作業が行われ、作業報告書が発行されています。
データ完全消去・破棄処分対象機器
デスクトップパソコン
ノートパソコン
ハードディスク
サーバー
ストレージ
磁気メディア
スマートデバイス
安心・確実なデータ消去方式
一般的には下記2つのデータ消去方式を利用してデータ消去を行います。
上書消去方式
専用のデータ消去ソフトで任意のデータを3回上書きして、データを消去していく方式です。
磁気破壊方式
磁気データ消去マシンを使用して、強力な磁気を照射することによってハードディスク上の磁気に記録されたデータをわずか数秒で破壊、完全消去し、復元不可能な状態にします。
これは物理的に破壊する方法や専用ソフトウェアで無効データを上書きする方法に比べ素早い消去が特徴です。ソフトウェアによる方法は、上書きに数時間も掛かるため消去作業の効率が悪くなります。また、物理的な破壊では、破壊部分以外のデータが残されるため完全な消去はできません。
データ消去方式の規格
対象媒体によって最適な規格に準拠した消去方式を採用しています。
データ完全消去・破棄処分サービスの一連の流れ
品番、シリアルナンバーの記録をして管理
1.手解体・HDD取り外し (磁気破壊方式の場合)
2.磁気消去 (磁気破壊方式の場合)
消磁装置でハードディスクに強力な磁気を当て、ハードドライブのデータを消去することはもちろんハードディスクを全く使用できない状態にします。
3.データ消去証明書発行
4.廃棄処分作業
確実にデータ消去が行われたパソコンやサーバーは、指定廃棄業者へ持っていき、確実な破棄処分作業を行います。
川辺 高峰(かわべ たかお)
420 North Bridge Road #03-20 North Bridge Centre (S) 188727
お問い合わせ : 6743-4530 (日本語でご相談頂けます)
E-mail : info@kawatec.com
Website : https://kawatec.com