2021年9月22日
シンガポール航空の顔 ~オフィス編~
2021年は、日本とシンガポールの外交関係が樹立されて55周年を迎える年です。
これまで長年にわたり両国の架け橋を担ってきた航空会社、シンガポール航空。
今回は、空港以外のオフィスにて様々な業務を支えている人たちに焦点を当て、「シンガポール航空のイノベーション ~機材・客室編~」を5つのストーリーでご紹介します!
目次
「Don’t try, don’t know(試してみないと分からない)」をモットーに
東日本地区・中部地区 支配人 タイ・リウェイ(Tai Liwei)
―(広報部)昨年2020年に東日本地区・中部地区支配人に就任したタイさん。日本市場について気づいた点があれば教えてください。
(タイ)北海道から中部地区までの旅客営業における責任者として従事し、同時に法人企業の業務旅行の成長を日本全体で促してきました。日本市場については日々勉強中ですが、日本のお客様やパートナーの皆様が「情報に基づいた決断を下す」「信頼を重んじる」「忠実であること」という 3 つの点に重きを置くことに着目しています。また、これらが礎となり、半世紀以上にもわたりシンガポール航空が日本で活動し続けられるのだと感じます。
―仕事をする上でのモットーはありますか?
シングリッシュ(シンガポールで話されている英語)で、「Don’t try, don’t know(試してみないと分からない)」という言葉があります。有名な言葉ではありませんが、何かに挑戦して失敗するかもしれないと不安になった時、この言葉に励まされます。何もせずに結果を想像するよりは、挑戦して結果が失敗だったという事を知る方が良いと考えています。「挑戦すること」自体が学びの一つなので、それに「成功」が伴った場合はボーナスだと感じます!
―女性の活躍という視点でシンガポールと日本で違いを感じますか?
シンガポールの学校や職場の評価は実力主義が基礎であると思います。シンガポールでは私達の生活の大部分がこの考え方に基づき能力が評価されているので、ジェンダーによる格差があるようには感じません。当社の日本支社では同じような文化を基にしており、多くの女性社員が活躍しています。女性の方々には「視野を広く持ち、挑戦と失敗を恐れない!」という言葉を贈りたいです。
日本語コンテンツを充実させるため翻訳から企画まで
日本地区 マーケティング・アンド・プランニング部 マーケティングクラーク 駒場 麗菜(こまば れな)
―航空業界への興味とシンガポールに昔住んでいた経験をきっかけに、シンガポール航空に入社した駒場さん。日本支社でのマーケティングの仕事について教えてください。
(駒場)日本市場向けに広告を出稿したり、政府観光局を含む外部企業や機関とのプロモーションやイベントの企画、当社の日本語ウェブサイトの翻訳等も行っています。コロナ禍においては、渡航や入国の制限・規制に関する重要な情報の更新が頻繁に行われるため、迅速な対応と的確かつ分かりやすい翻訳を心がけています。
―おすすめの旅行先を提案する特設ページはマーケティングチームが監修したそうですね!日本のオリジナルコンテンツについて詳しく教えて下さい。
お客様に楽しんでもらいながら当社の就航都市を紹介する、「シンガポール航空で行く 新しい旅の目的地を発見」というウェブページを制作しました。3つの質問に答えると、お客様の好みや希望に合ったおすすめの旅行先に出会える内容になっています。同ページでは、当社の客室乗務員がお勧めする旅行先も紹介しています。また当社で働く「ひと」に焦点をあてた「シンガポール航空のひと旅」の動画も現在公開中です。仕事についてだけでなく、旅行のコツなどもご紹介しています。ぜひ一度ご覧ください!
――コロナ禍で飛行機に乗りたいけれども海外旅行に行けずに、うずうずしている人もいると思います。そんな方々に今、シンガポール航空を活用して楽しめることはありますか?
貯まったクリスフライヤーマイルを使って当社のフラッグシップストア「クリスショップ(KrisShop)」(※英語のみ)でのお買い物がオススメです!シンガポールの紅茶やキャンドルなどを購入して旅先に想いを馳せたり、シンガポール航空の象徴であるバティック・モチーフのグッズなど、クリスショップでしか手に入らないオリジナルグッズも販売していますので、ぜひチェックしてみてください。
営業のプロに聞くシンガポール航空で旅行をすべき3つの理由
西日本地区 旅客営業部 課長代理 徳田 奈緒子(とくだ なおこ)
――西日本地区で営業を行う徳田さん。コロナ禍で航空業界は大きく変化しました。コロナ前と現在でどのように業務が変わりましたか?
(徳田)世界中で感染が拡大し、観光目的の渡航やビジネス旅行が制限されています。これに伴い、様々なプロモーションやイベントの企画、サービスを提案し販売を促進する営業活動などを行えない状況となっています。そのような中でも、様々な事情や仕事で旅行に行かれる方々のマーケットや、それを取り込むにはどのようなことが必要なのかをプロジェクトチームに分かれて調査・研究しています。困難な状況ではありますが、引き続きチーム一丸となって前向きに頑張っています!
――ズバリ、シンガポール航空での旅行をお勧めする理由を3つ教えてください!
一つ目は、平均機齢5年4ヵ月(2021年9月1日現在)の最新機材と多くのデジタル技術を導入した機内でのサービスです!例えば、お客様自身のデバイスとの連携を可能にするコンパニオンアプリで機内エンターテインメントを操作することができるなど、非接触かつシームレスな体験を提供しています。また、機内エンターテインメントシステム「クリスワールド(KrisWorld)」を通じた当社のフラッグシップストア「クリスショップ(KrisShop)」での機内オンラインショッピングサービスを世界で初めて提供するなど、常に進化を続けています!
二つ目は、チャンギ空港での乗り継ぎです!当社便のネットワークは、シンガポールを最終目的地とする旅だけではなく、チャンギ空港でスムーズに世界の都市へ乗り継げるのが強みです。チャンギ空港は世界最多の受賞歴を誇る空港であり、ジュエル・チャンギ・エアポートという世界最長の屋内人工滝を有する巨大施設が併設されているなど、観光が再開された暁には是非一度訪れていただきたいスポットです。
三つ目は、ホスピタリティです。空港のスタッフや機内の客室乗務員のホスピタリティはもちろんのこと、旅行前・旅行後も安心してご利用いただけるよう、当社の予約サービス部や旅行会社と密に連携を取りサポートを行うセールスオペレーション部、そして私たち営業部が心を込めてお手伝いいたします。
お客様の不安を取り除く努力を惜しまない予約管理のプロ
日本地区 旅客予約サービス部 課長代理 国宗 敦子 ( くにむね あつこ)
――続いては入社約34年の、予約関連の仕事に携わるベテラン、国宗さんです。業務について教えて下さい。
(国宗)予約変更や航空券の発券・払い戻しに伴う手続き、システムエラーの調査などを行っています。また社内運用の改訂やプロモーションなど様々な情報を日本語に翻訳および要約しスタッフに情報共有することで、お客様からのお問い合わせに備えています。
――外資系エアラインですが、予約や航空券に関して日本語サポートがあるのはシンガポール航空の強みです。コロナ禍におけるお客様への対応で心がけていることはありますか?
お客様の旅行の目的やバックグラウンドは十人十色です。個々のお客様の状況を理解し、心を込めて対応しています。また最終的に私共のサービスにご満足いただけるような応対をスタッフ一同いつも心がけています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外渡航をとりまく環境は大きく変わり、お客様の心理的な不安も増大しています。代替案をご提案したり、渡航が決定したお客様には当社のウェブサイト上の渡航情報を紹介するなど、お客様の不安を取り除く努力は惜しみません。
――これまでの勤務で、思い出深いエピソードはありますか?
現在のように運賃の自動計算ができる前のことです。当時は電卓で運賃を計算していました。新規予約や予約変更のためにお客様がご来店されるなか、入社して間もない若手社員だった頃は頭が真っ白になり計算が出来なくなってしまったこともありました。その後、航空券は多くのお客様にもお求めやすい金額へと変わっていき、時代の変遷を旅行を通じて学ぶことが出来たことを光栄に思うとともに、体験できたことを誇りに思っています。
「仕事が楽しい」と常に答えられる自分でいたい
日本地区 人事総務部 部長 田平 直子(たひら なおこ)
――最後は、1987年に入社以来、今年2021年1月まで成田空港旅客部で勤務していた頼れる大先輩の田平さん。先日、日本地区の人事総務部長に就任しました。仕事のモットーとこれまでのキャリアで一番のチャレンジは?
(田平)私は「仕事はどう?」と尋ねられた時に、常に「楽しい!」と答えたいです。楽しくなくては人生に充実感を感じられないですから。長年の勤務の中で大変思い出深いのは、2010年に当社の羽田空港支店の立ち上げに携わったことです。新しい空港支店の開設は、会社にいる間に何度も経験できる業務ではないので、立ち上げチームへの参加に自ら手を挙げました。まだ完成していない羽田空港の国際線ターミナル(現在のターミナル3)と、当時勤務していた成田空港の間を何度も往復し、会議に明け暮れた日々で困難も多かったですが、その時の経験は宝物です。
――現在は人事総務部の所属ですが、社員をみて「シンガポール航空の人だな」と思うのはどんなことですか?
「仕事に対して忍耐強い」姿勢です。旅客の営業部を例に取ると、売る座席は多くありますが、現在はコロナ禍による需要の減少で売ることが難しい。その状況を「仕方ない」「どうしようもない」と諦めて何もしないのではなく、何とか1席でも多く売りたいと日々営業活動をしている姿には頭が下がります。また貨物の営業部も飛行機の貨物室をいっぱいにするために日々営業活動を行っており、新型コロナウイルスが業界に未曽有の影響を与えましたが、いつかまた活気ある航空業界が戻ってくると信じ、今はその時に備えて力を蓄えるとともに、社員一丸となって頑張っています!
いかがでしたでしょうか?
次回は、「シンガポール航空の歴史 パート3」についてご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!
(※紹介した社員の写真は、新型コロナウイルス感染拡大前、もしくはお客様がいない時間に十分なソーシャルディスタンスを考慮し撮影されたものです。)